「サークルの幹部になる」ということの責任の重さを悟った日

おはこんばんにちは、MasaDoです。

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先輩の「キーボードより先にオーディオインターフェースを買いましょう」というアドバイスをガン無視して、最近MIDIキーボードを買ってしまいました。そして置き場に困っています。

 

 

はじめに

これはアドカレの記事です

この記事は、UEC Advent Calendar 2022の23日目の記事です。

adventar.org

昨日は、その1の方ではryukaさんの「"りっぱなさめえんじにあ"を目指して」という記事でした。ネットワーク分かんねー...。僕はプログラミングは出来てもネットワークの知識は全くないです。コンネトの知識もろくに定着していません。

その2の方では、しゅんさんの「自分の好きなものの話」という記事でした。自分語りで滅茶苦茶長くなってしまうの、たぶん電通大で一番共感できる人間である自信があります。

また、今日もその2の方で並行して、かわいいねさんがメンタルについての記事を書いてくれるそうです。メンタルって実力と同じくらいの比率で重要なものなので、とても気になる記事ですね。

 

軽い自己紹介

僕は電気通信大学に2021年に入学し、現在2年生をやっております。所属サークルは

  • シンセデザイン研究部
  • TeRes
  • UECDTM(非公認)
  • ゲーム音楽同好会(非公認)

で、シンセ研では幹部のweb担当、UECDTMでは幹部のジャケット担当(の卵)という肩書を持っています。まだ幹部になったばかりの身ではありますが、この記事を読んで「こういう考え方の人が幹部やってくれてよかった」と思っていただけたら幸いです。

 

 

幹部になったときの話

UECDTMのジャケット担当

最初に幹部に加入したサークルは、DTM専門の非公認サークル「UECDTM」でした。

そして僕がこれから担当していく仕事は、ジャケットや告知画像、クロスフェード映像の作成、印刷物のやりくりなどのビジュアル制作関連の仕事です。

きっかけはこのツイートでした。

良くない?

ねぇこれ良くない!?(自画自賛)

そして前からビジュアル制作担当をしている先輩の目にこのツイートが留まり、6月16日、ジャケット担当をやらないかというお誘いを受け、僕は面白そうだと引き受け、UECDTMのDiscordサーバーにおいて、幹部である証拠として、「admin」ロールが振られることになりました。そのとき、こんな会話もしました。

 

(以下、再現セリフで、紫色が先輩黄色が僕です。しかし、もう半年前のことなので、一言一句合っているわけではありません)

「他のサークル色々入ってるみたいだけど大丈夫?」

「はい、今のところは上手いこと両立できてます」

実際やり始めてから『他が忙しくて出来てません』ってなって活動してくれないのが一番怖いからね

「...はい、行けると思います(念を押されて不安)」

 

え?断ればいいじゃんって?...だって作業内容が面白そうでしたし...まさかこの時は複数のサークルの幹部を掛け持ちするなんて思ってもいなかったですから...(複数のサークルのアクティブでいようとは思っていましたが)。

 

 

その後の7月1日、その先輩の家にお邪魔することになりました。そこでも色々なことを見たり聴いたり知ったりするわけですが、その中で、団体や社会に対する僕の心構えを大きく変える言葉を聞くことになるのです。

 

(以下、再現セリフですが、もう5ヶ月前のことなので、一言一句合っているわけではありません)

「ジャケットを作るときは、誤植にだけはマジで注意してね

「なるほど、誤植ですか」

「この前のTone Assort*1の告知ツイートの誤植も、死ぬほど焦ったもん」

「へぇ、そんなに焦ったんですか」

「え、じゃあ聞くけどさ、もしMasaDo君が曲出したとしてさ、自分の曲に誤植があったらどう思う?」

まぁ修正は入れますけど、その後は笑い話にする程度だと思います

「んーそうかぁ......じゃあ、MasaDo君が曲を出して、MasaDo君の曲だけめちゃくちゃBPMが変わってたとしよう。それだったらどう思う?」

「まぁちょっと嫌ですね......まぁマスタリングとかやってもらってる立場だし文句は言えないし、仕方ないかなと諦めます

 

僕は昔から優しくて寛容な人間でありたいという願いがあるので、自分に言い聞かせるという意味でもそう言い放ちました。

 

(以下、再現セリフの続き)

『仕方ない』...?

「サークル幹部としては、誤植とかミスは『絶対にあり得ないこと』だと認識してほしい

「...はぁ(結構ダメージ食らった)」

 

このときはまだ、

(え...僕誤植が笑いのツボだから誤植という笑いのジャンルを潰されたら悲しいのだけど...)

とか思っていました。まだ反抗的でした。

 

(以下、再現セリフの続き)

「MasaDo君一人だけの作品だったらMasaDo君がどう思うかだけだからいいけど、俺たちは他人の作品を扱う立場だからね」

「...そうですね」

 

そしてこの後先輩の口から発せられた名言。

 

作品ってのは、出されたものが完成品になっちゃうのよ。

「こっち側ではミスだと分かってても、それを世に出しちゃったらそれが正しいものだって思われちゃうってこと」

 

...そうか。そうだ。仮にそのミスを「さっきのはミスでした」と訂正しても、さっき出した作品を見てくれた人にその訂正文が届かないかもしれない。そして、本来の意志とは違うものが伝わってしまうかもしれない。ミスだと気付いても、そのミスから「その程度のサークルなんだな」とナメられてしまうかもしれない。僕は考えれば考えるほど先輩の言うとおりだということに気付いていきました。

 

しかし、同時に「団体で創作活動を行うことの大変さだな」とも思っていきました。僕はそれまで「誤字があってもご愛嬌」の心構えで創作活動を行ってきた人間なので、「誤字は本人が笑い話にすればいい」という固定観念に縛られ、誤字で僕への評価を下げる人がいる可能性を全く考えていませんでしたし、創作はそのくらい気軽に出来るものであってほしいと思っていましたから。

 

今までTeResでもUECDTMでも、「後輩が曲を作っている」というだけで先輩は盛り上がってチヤホヤしてくれてきたので、この一連の会話は当時の僕にとって衝撃的なものでした。DTMの、作って、見せて、褒められて、といった楽しいところだけをかいつまんで享受していたばかりの僕の目を覚まさせるような会話でした。

 

この話はショッキング過ぎて、以降も時々思い出しています。

 

シンセ研のweb担当

話は打って変わってシンセ研の話へ。こっちは短いです。

UECDTMの幹部になってから数ヶ月、9~10月ぐらいになると、シンセ研も21生の次期幹部を誰にするか考えだすわけですが、そのとき僕はweb担当に推薦されました。理由は「シンセで一番プログラミングが出来そうだから」だそうです。まぁ確かにそうか。でも、やはり葛藤しました。もう既にUECDTMの幹部として絶対に非アクティブにならないと誓った僕が、それを保ちながらミスなくweb担の仕事をこなせるだろうか?それに、あれほどUECDTMで「幹部にミスは許されない」と諭されたわけですから、不安にならない訳がないのです。でも、周りからの期待にも押され、覚悟を決めてやることにしました。

おそらく、UECDTM幹部への加入がなければ、web担をやることにここまで迷いは生じなかったと思います(実際僕シンセの中ではプログラミングできるほうっていう自負あったし)なので、web担を引き受ける前に一度立ち止まって真剣に悩むことが出来たのは、それのおかげということにもなりますね。ほんとに、

人生ってどことどこがつながるか分からんものです。

 

 

幹部以外での変化

バイト面接やバイトの適性検査への望み方

僕は上で述べたUECDTM幹部となる一連の出来事を踏まえる前、アルバイトの面接に2度落ちた経験がありました。というのも、「社内の企業秘密を守ることは出来ますか?」という質問に対して、「守らなければならないが、守れるかどうか心配」などと回答していたのです。

そんなおっかない人間を採用するかバカヤロウ。

 

でもこの一連の出来事を踏まえてから、自分に「一人の立派な大人として、守るべき秘密を守る覚悟」が芽生えてきて、それより後に面接をしたバイトには無事受かり、今も続けています。

 

 

まとめ

中高の幹部は「リーダー」、大学の幹部は「運営」

中学や高校の部活動でも当然幹部というものは存在します。

僕も実際、中学時代はクラスの班長と部活の副部長をやっていましたし、高校時代は部活の班長をやったりしていました。

しかし、それらは大学のサークルの幹部とは大きく違う点がありました。それは、

 

活動の中心になっているだけでしかない

 

ということです。すなわち、「リーダー」として部員を引っ張っていくという役割はあっても、予算や機材の把握といった、団体の「運営」に関わる仕事には一切関わってこなかったということです。

ではそういった仕事は誰がこなしていたのでしょうか?

答えは「顧問の先生」です。

部員のアイデアや、それをまとめる部長や副部長の判断に、現実的な問題を考慮して、頷いたり歯止めをかけたりしてきたのは、間違いなく顧問の先生でした。

 

しかし、大学となると顧問の先生は部の活動にほぼほぼ関わりません。というかそもそもシンセ研のweb担当を任されるまで大学のサークルの顧問の先生の存在を知りませんでした。ましてや非公認サークルとなれば当然顧問の先生など存在しません。だから、運営もすべて学生が担っていて、その担い手がまさに「幹部」なのです。

 

安易に幹部をやりまくっちゃいかん

そんなわけで、現在UECDTMとシンセ研の幹部をやっている僕ですが、

 

はっきり言って考える事多すぎて頭がパンクしそうです。

 

これだけでも、何やってんだてめぇは、自業自得だろ、と野次が飛んできそうですが、さらに言うと、

 

実はTeResでも「会長にならないか」と現会長から指名が来ている身なんです。

 

 

...本当にここからの1年、大丈夫か...?

 

 

「一度きりの青春のためなら多少無茶してでも詰め込んでしまえ!」という考えでここまで頑張ってきた僕ですが、明らかにその「無茶」の程度が甚だしすぎます。そんな僕が言ってもあまり説得力はないような気もしますが、これだけは言えます。

 

複数の幹部を掛け持ちする際は、

 

他の部員の努力を無駄にしないために、それだけの仕事をミスなくこなすんだ

 

という強い覚悟をもつことが必要です。また、一つのサークルの幹部だけやる場合にしても、今まで適当に幹部の仕事をしていた人は、皆の今後がかかっているのだということを心がけながら仕事をすると、前よりも少しいい仕事ができるのではないかと思います。

 

明日は、その1の方では今年のアドカレの主催者であるニー子さんの記事(その1の方)ですね!「ぶぶ研に侵入した話」だそうですが、そもそも「ぶぶ研」が何の略なのか分からないにわか電通大生の僕...。

その2の方ではInさんの記事で「scpかタイピングの話」だそうですが、scp界隈はマジで洗脳されそうな程まことしやかに作り話が展開されているので、めっちゃ怖いです...。あ、タイピングの話はどんとこいです。

*1:2022年春にM3というイベントで頒布したUECDTMのCD