回想 ~僕がDTMerになるまで~ (未公開楽曲もあるよ!)
おはこんばんにちは、自分語り大好きMasaDoです。
はじめに
この記事は、UECDTM Advent Calendar 2022 9日目の記事です。
前回は7日目のgissyuさんの、音楽に関係する研究の話題でした。
こんな有意義なブログを書かれてしまったら、僕の立ち位置が無くなってしまいますよ。
僕ははてなブログ初投稿、というかブログ自体初投稿なので、書き方に慣れない部分があると思いますがそこはご了承ください。本当に分からなかったので、UEC Advent Calendar 2022 その2の6日目を担当したツナマヨ君のブログを参考に書きました。それがこちら。
こちらも初投稿らしいですが。
僕は初投稿のブログを参考にしていたわけですね。まぁいいでしょう。めっちゃ面白かったので。というか初投稿の割にテンションづくりが上手すぎます。この人は音楽も作れてゲームも作れて面白いブログまで書けるのか。羨ましい限りです。
さて、この記事には普段は出来ない自分語りがたっぷり入っていると思います。
そういう記事です。
他人の過去を見るだけの記事です。
自分の過去をただ書きたいだけの人間の記事です。
それでも見たいという方は見てください。多分2人くらいは見てくれると信じています。(一応ポジティブなフォローもすると、この記事には、未公開だった楽曲が6曲も含まれています。太っ腹ですね。多分ここで公開していなかったら一生公開しなかったであろう過去作品たちです。)
まず右端のスクロールバーを見てください。
なんだこの長さは。
「自分語り大好き」の肩書に違わぬ長さ。僕に自分語りをさせるとこうなります。今後僕と関わる方はよーく覚えておくように。
1. MasaDoとは何者?
学年
僕MasaDoは、電気通信大学に2021年に入学し、2022年12月現在2年生をやっております。所属サークルは、
- シンセデザイン研究部
- TeRes
- UECDTM(非公認)
- ゲーム音楽同好会(非公認)
の4つです。どのサークルでも音楽に関係する活動をしています。
好きな音楽
自分の思想を否定するような音楽以外だったら割と広く好きですが、自分から好んで聞くものは、ゲーム音楽が多いです。ケルト音楽みたいな非現実、非日常的なやつも好きです。
どんな曲を書くの?
まだ模索中です。これまでも模索するためにあえて思いっきりジャンルを前作から変えてみることも多かったです。ただ、傾向としては生音多めになりそうな気がします。いつかはガチのケルト音楽作ってみたいなぁという願望もあったり。
自分の曲にこだわりとかあるの?
最近は、主に
「展開を意識した曲作り」
をしています。これについては後の項でも説明しますし、来週の水曜の14日目の記事でも説明します。
あともう一つ重要なこだわりとして、
「曲の最後は絶対にハッピーに終わらせる」
というのがあります。これは自分の思想から来たものです。よく社会風刺の曲で、胸糞悪いまま曲が終わるみたいなやつ、あるじゃないですか。ああいうのが僕は苦手で、僕の曲を聴き終わった後は、曲を聴いている途中に生じたわだかまりとかが全部消え去った状態で、満足感に浸ってほしいという願いがあって、このこだわりを持っているというわけです。
2. MasaDo史
はい、言うまでもなく自分語りのお時間です。
バカ長くなります。
せっかくカレンダーに空きがあるんだから、週1で小分けにして語れば良いじゃないか、と、書き終わってから思いつきました。もう引き返せません。
音楽が「環境音」から「芸術」に変わったとき
環境音が芸術に変わった時期とは、すなわち
「音楽を音楽として認識して楽しめるようになった時期」
ということです。明確には覚えていないのですが、人生で初めて「鬼リピ」をした曲は
- スーパーマリオギャラクシー2の『クラウドガーデン』
- 宇宙兄弟3期EDとなった近藤晃央さんの『テテ』
のどれかです。
どれかて。
雑かよ。
多分小学4年生くらいだったと思います。皆さんの「音楽が環境音から芸術に変わったとき」も気になるので、もし機会があれば聞かせて頂ければと思います。
MasaDoのDTMの起源~なでしこ時代(2014-2015)~
本当に最古まで遡ると、2014年、僕が小学6年生の頃に、親に勧められてハマった、プログラミング言語『なでしこ』に搭載されていた「MML演奏」という命令がきっかけ。これは、ドレミの文字列を入力したらそれをそのまま演奏する命令です。
こう入力して実行するだけで、なでしこはBPM120の4分音符で「ドレミファソラシ」と演奏してくれます。また、その他のマクロ機能を使えば結構いろいろ演奏できます。なでしこすごい!
すなわち僕のDTMという趣味は、
プログラミングという趣味からの分岐だった
のです。
↓なでしこの公式サイトはこちらから。
ちなみに、なでしこの開発者「くじら飛行机」さんが同じく開発した、テキスト音楽「サクラ」という、MMLを書くためだけのエディタもあったりします。以下からダウンロードできます。
この頃は自作曲を作ろうなどとは全く思っておらず、
自分が適当に書いたドレミが、
その通りに音として聴こえてくる
というそれだけで感動していました。そしてここから、そのMML演奏機能でゲーム音楽の耳コピをすることにハマっていくのでした。
「DAW」も「DTM」も知らなかったあの頃~メモ帳時代(2015-2016)~
そうしているうちに2015年となり、僕は中学1年生になりました。ちょっとでも楽して耳コピ作品を作りたかったのか、MMLが書かれたテキストファイルを自動でMIDIファイルに変換して*1、変換後のファイルを自動で開いてくれるバッチファイルを作成しました。
実際このバッチファイルを多用していた頃はお父さんの職場の人のノートPCのお下がりを僕のPCとしていたのですが、そのPCが
システムファイル含めて容量63.5GB
とかいう過酷すぎる環境で。
当時は1バイトも無駄にしたくなかったのです。
画像ファイル1個作ったらそんなのすぐ埋まるのに。
そして、このバッチファイルを作ったおかげで、毎回『「~~」をMML演奏』というこの一文を書かずに済むようになり、若干の手間と数十バイトが節約されました(笑)。その後2015年9月に、お父さんが僕用の外付けHDD(容量2TB)を買ってくれたため、空き容量問題は解決しました。
「メモ帳時代」とは、そのMMLのテキストファイルをWindows標準のメモ帳で書いていたからつけたサブタイトルです。今思い返せば、
よくもまぁこんな不便な方法で耳コピしていたな
と思います(その分挫折作品も多かったのですが)。この頃作っていた耳コピ作品は、技術向上とか、表現力向上とかは全く考えられておらず、譜面を正しく再現することだけに注力された、完全なる自己満足目的の作品でした。この時期にメモ帳で作った耳コピは、中途半端なのも含めて30個以上。やば。今も公開していません。今の僕にはクオリティ的に公開できません。
...ですが、1個だけ公開します。まずこちらのMMLテキストをご覧ください。
これ、何の曲を耳コピしたものだか分かりますか?分かるわけないですよね。
当時はこんなのをメモ帳でチマチマ組んでいたわけです。
今考えると正気の沙汰じゃないですね。
正解は↓こちら。先程のMMLをMIDIファイルに変換して、MIDITrailを使って再生した動画です。曲のタイトルは動画の概要欄に書いてあります。
分かるかこんなん。
再現度だけが取り柄!~Domino時代1(2016-2017)~
メモ帳から挫折作品と稚拙作品を大量に生み出した中1前期。時は流れて2016年。僕は中2になり、2016年5月ついに大手MIDIシーケンサー「Domino」を導入。本当はもうちょい前から気になってはいたソフトでしたが、音源の出力設定などが上手くいかず、この時期となったわけです。環境構築って大変ですね。
ところが、せっかく導入したのに、この後しばらく使わずじまいでした。しかし、年明けの2017年1月に僕のDTM人生を大きく変える作品を作ることになるのです。それが、スーパーマリオRPGの『道中は危険がいっぱい』の耳コピです。
#この作品がなかったら今の自分は存在しなかったと言っても過言ではない作品
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) February 9, 2022
作ってきた作品すべてがそうだよ。
...というのは冗談で、スーパーマリオRPGより『道中は危険がいっぱい』の耳コピ。ちょうどMML→Dominoに乗り換えた時期の作品。ここから耳コピの再現度が爆上がりした。 pic.twitter.com/I6wpAhmA9N
これはDomino導入後に作った初めての作品でもあるのですが、今までとは比べ物にならないくらい(当時では)再現度が高い作品となりました。ここを境に、再現度の高い作品が増えていくことになったのです。しかし、個性を出すためのアレンジとか、そういうものはほぼ出していませんでした。たまにアレンジも試みてみたのですが、難しすぎてやめました。
新しい音源に感動!~Domino時代2(2017-2019)~
Dominoを使い始めて打ち込みがしやすくなると、今度は音源を良くしたいと考えました。それまでMSGS音源しか持っていなかったので、今考えれば当然の思考です。そして辿り着いたのが「SGM-V2.01」という音源。無料音源ながら、当時の僕にとっては恐ろしいほどの充実度でした。DTMについて無知だった僕は、
ドラムセットが十数種類もあることに当時驚いたものです。
懐かしい。
↓こちらのページに、DominoにSGM音源を導入する方法が書いてあります。
そして、翌月の2月の1日に、初めてAメロ、Bメロ、サビを最後まで作りきった曲『適当な曲』を作曲しました。
これが僕の記念すべき自作曲1曲目
ということになります。まぁまだ半分黒歴史みたいなものですが。魔王魂の曲をよく聴いていた頃に作った曲なので、そういう作風の曲になっています。またこの曲はついこの間YouTubeに限定公開で上げましたが、2022/12/9現在、
このページからしかリンクしていない未公開楽曲
なので、皆さんはちょっと得した気分になるのではないでしょうか。(←こいつは得するほどの曲を作れたとでも思ってるのか?)
その2日後には、あの名曲(笑)『そらのたびロード』を作曲しました。実はSoundCloudの僕のアカウントで初代そらのたびロードが聴けます。
平日の2日でこれ作曲した当時の僕ヤバくないですか?(自画自賛)
この頃はコード理論など全く心得ておらず、100%フィーリングで作っていました。その割には、初めて自己肯定感を高めることのできた作品でした。それまでは、
作っても後々聴き返してみたら頭を抱えたくなる
ということの繰り返しだったので。DTM始めたての皆さん、
誰でも最初はそうです。心配なさらずに。
ちなみに、2022春M3でTeResから出した曲『そらのたびロード2』は、実はこれの続編だったのです。
M3初参戦で『2』をつけた僕は身の程知らずだったと思います。
しかしここで高校受験シーズンがやってきてしまい、若干作品作りがストップしてしまいます(その割には結構作ってた方ですが)。受験の結果は第一志望の公立高校不合格、滑り止めの私立高校に入学しました。高校に入ってからもDTMの熱が冷めることはなく、むしろ拍車がかかっていき、チョコボの不思議なダンジョン2の『岬のダンジョン』、スーパーマリオRPGの『Hello, Happy Kingdom』、すれちがい伝説Ⅱの『タイトル』など、再現度がさらに増した作品を数多く生んでいきました。
この中では、すれちがい伝説Ⅱの『タイトル』のみ公開しています(僕がYouTubeに始めて投稿した動画でもあります)。
そらのたびロード以来、次に自作曲を作ったのは、Aメロしか作らなかった『陽気な町(仮)』を除けば、高1の2月。そらのたびロードから丸2年が経った2019年に作った、しょうもないことに一喜一憂する自分を表現した『考える種』という曲です。
このページからしかリンクしていない未公開楽曲その2。
人生で初めての歌モノでした。歌詞もちゃんとあります(概要欄に記載)。この曲は
LINEのタイムラインに載せたいがために、BPMを160から165に上げて無理やり5分に収めた*2
という裏話もある曲です。どうでもいいですが、この動画を録画した当時、録画に使用した「AG-デスクトップレコーダー」というソフトが不具合を起こしていたため、画面がバグっています。※お使いのPCは正常です。
DTMが上手くなりたい!~Domino時代3(2019-2021)~
ここまで、耳コピをするときは「正確に音程を聴き取って正しくノーツを並べていく」ことにしか注意が向かなかった僕ですが、2019年3月、「Dominoの各トラックの最初にある設定やら何やらを全部使いこなしてDominoマスターになりたい!」と思うようになりました。
DTM人生5年目にして初めて、向上心を持ったのです。
それ以降、初代風来のシレンの曲の数々を耳コピしながら、一曲ごとにPanpot、Modulation、Attack Timeという風にいじる項目を増やしていきました。この時期に作った、ヨッシーアイランドの『クッパ』、スーパーマリオRPGの『対クリスタラー戦』は、後に僕のYouTubeチャンネルの再生数トップ2を誇る作品となっていきます。
この時期に書いた自作曲は、
- 『0%のうた』(未公開)
- 『輝ける黒き翼』(未公開)
- 『井蛙の藻掻き』
の3曲。のんびり系歌モノ、
高校で入っていた物理部のテーマ曲をイメージして作った曲、
先生の苦言に苦しむ自分を応援する歌モノの3曲でした。
『0%のうた』と『輝ける黒き翼』はそれぞれ
このページからしかリンクしていない未公開楽曲その3,4
ですが、実は『井蛙の藻掻き』のみ、Twitterで公開したことがあります。
2020年1月27日に完成させた自作曲『井蛙の藻掻き』。当時先生の数々のSな発言に打ちひしがれていた僕が、自分応援ソングとして作った。過去の作品だけど、我ながらあまりに好きすぎるのでTwitterに上げとく。
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) September 6, 2021
(正確にはYouTubeの限定公開の動画へのリンクを貼っとく)https://t.co/fYnMhqtTDs pic.twitter.com/LjLegsRjlt
ここまでの自作曲6曲をまとめて
「カタナシスト」というアルバムを出す妄想
とかもしていました。
Bandcampのアカウント作った今なら、出来ちゃうよ!!
そしてここで2020年を迎えます。2020年、大変な年でしたね。
そう、コロナ禍です。なんと高2の3月~高3の5月が臨時休校期間となり、一気に暇になりました(勉強しろ)。
その時に始めたのが、YouTubeへの動画投稿。このときは過去の耳コピ作品をAG-デスクトップレコーダーで録画して載っけてました。また、これ以降の自作曲は僕のYouTubeチャンネルで公開しています。
コロナ禍になってもまだまだDomino時代は続きます。この頃はまだ
「DominoがDAWに含まれない」
ということを知りませんでしたし、Studio OneやFL Studio、Cubaseといった有名なDAWも全く知りませんでした。どんな有料ソフトを見かけても、
「僕にはDominoがある」
と思っていました。
また、今度は大学受験があったため、そのとき作っていた風来のシレンの耳コピに関しては、
という謎のモチベーションもありました(勉強しろ)。
実際、共通テスト前の12月20日に終盤フロアのBGM『試練の洞窟』、
2次試験が終わったあとの2月28日にラスボス前の休憩フロアのBGM『黄金都市』、
合格発表後の3月20日の若干ウイニングラン感ある時期にラスボスBGM『滝壺の洞窟』、
無事大学生となった4月1日にエンディングBGM『黄金都市~そして旅は終わった』
を上げています。でも大学受験とリンクしているという事実を知っているのは僕だけなんで、
エモい流れと感じられるのは僕だけ
なんですけどね。
一方、コロナ禍になってからDominoで書いた自作曲としては、
- 『Dawn of Quiet Cities』
- 『三寒四温の雨の中』
- 『江戸川慕情』(歌詞は非オリジナルで、未公開)
の3曲。『Dawn of Quiet Cities』は臨時休校期間中に作ったエモ曲。
『三寒四温の雨の中』は受験が終わってすぐ書いたエモ曲。
臨時休校期間に人生で初めてときメモをプレイしたのもあって、なんかこの時期からエモにハマっており
今度は「Emotion」というアルバムを出す妄想
をしながら曲を作っていました。このエモハマりは大1の冬の『Moratorium』まで続くことになるのです。
『江戸川慕情』は、知っている人もいるかもしれませんが、テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』の企画に応募しようとしたものです。
このページからしかリンクしていない未公開楽曲その5。
『江戸川慕情』という曲の歌詞だけ作った方がいらっしゃり、それに当てる曲を募集するという企画がありました。僕も「NHKで自分の曲を公開してもらいたい!」という一心で、作ることを決めました。
そして、なんと締切1か月前に完成させました。
その嬉しさに浮かれて、自分でそれを歌う動画をとるのをほったらかしにしていました。バカが。
そして、来たる締切当日。
やばい、まだ歌う動画撮ってない。
撮らなきゃ。
撮りました。...ん?待てよ...
動画編集ソフトのインストールもしなきゃいかんのか!!!
当時はAviUtlの不具合に悩まされてAviUtlを使えなかった時期です。そのため、急遽「Wondershare Filmora」の無料版をインストールしました。
「無料版は出力される動画にロゴの透かしが入ります」とか書いてある記事も見つけましたが、
ええいそんなのどうでもいいから編集すっぞ!!
と無視して動画編集をし、出力しました。
そして出力動画を見てみると。
おいおい、そんなど真ん中にデカデカと表示されるとは聞いてないぞ。
左上にちょっと入っている程度を予想していたのに...。
この時点でもう応募は諦めました。よって応募することもなく、そのままお蔵入りとなりました。
はじめてのDAW~Studio One Prime 5時代(2021-2022)~
さて、無事現役で電通大に進学した僕ですが、当然襲ってくるのが、
「サークル何入るか問題」。
合格前から気になっていたシンセデザイン研究部には確定で入るつもりでしたが、たった一度きりの大学生活なら、ちょっと無茶をしてでも兼サーしてやりたいこと全部やってしまいたいと思い、技術系サークルにも入ることにしました。この「若干無茶をして兼サー」という選択肢をくれたのも、高3でプレイしたときメモが青春を見せてくれたおかげだと思います。ときメモ偉大。
そして、DTMを趣味でやっているという自覚があった僕は、サークル紹介の冊子の技術系サークルのページで、x680x0同好会とTeResが目につきました。
どっちにしよう。
死ぬほど迷う。
ゲームも作ってみたい。
DTMに力を入れてもみたい。
でも、さすがに3つも兼サーしてしまったら手に負えなくなってしまうだろう。
...結局僕は、TeResのDTM班に入ることにしました。ちなみにこの当時、UECDTMの存在は知りませんでしたし、「非公式サークルは危険なモノ」という先入観すらありました。そしてこのTeResDTM班の講習で教材として使われたのが「Studio One Prime 5」だったのです。講習前日に急遽導入したので、当時これが後の自分の主力DAWになるとは思ってもいませんでした。なんならまだDominoでいいと思っていました。先輩たちも「Dominoは使いやすいからねー」と言っていました。
Studio One Prime 5を導入してすぐは、不慣れもあってか作る作品が振るわなかった覚えがあります。それもそのはず、
5年も使ってきたDominoを手放すのはさすがにキツいに決まっている
のです。その時期に作った曲は、
- 『偏光レンズ』
- 『Lissajous』
- 『Moratorium』
- 『そらのたびロード2』
の4曲。
『偏光レンズ』は、Analog Bellという音色に感動して、どうしても使いたかったので作った曲です。
僕の通っている電通大の、全ての電通大生から嫌われていることで有名な実験科目「基礎科学実験A」で、光のスペクトルを観察する実験があるのですが、その観察で見える光の線が、この曲のイメージをさらに深めてくれました。
『Lissajous』は2021年調布祭*3の企画である『DenTube』への応募作品として作った曲で、僕のYouTubeチャンネルでは聴けませんが、調布祭実行委員会のチャンネルで聴けます。
この曲、僕の自作曲の中でも割と黒歴史寄りの曲なんです...。
...え?調布祭より前に秋M3*4にTeResから曲を出さなかったのかって...?*5
...はい。出せなかったんですよ。
僕はTeResDTM班に入ったと先ほど述べました。
確かに入部して、班員にはなっていました。
しかし...
しかし......
なんとTeResのDiscordサーバーに入り忘れていたのです!!!
これに気付いたきっかけが、その秋M3のTeRes参戦ツイートだったのです。もう遅かったのです。
あれっ!?僕TeResのDTM班なのに知らないうちにCDが出来てる!?僕の情報取得不足か!? https://t.co/tCnp48oTJ2
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) October 22, 2021
【衝撃事実】僕、TeResに入部できていなかった
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) October 22, 2021
【衝撃事実】僕、TeResに入部できていなかった
【衝撃事実】僕、TeResに入部できていなかった
【衝撃事実】僕、TeResに入部できていなかった
【衝撃事実】僕、TeResに入部できていなかった
【さらなる衝撃事実】僕、入部届を出していなかったのではなく、入部届を出すだけ出して、受け取ったDiscord鯖への招待メールをスルーしていた。
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) October 22, 2021
このツイートのおかげで、僕がTeRes本鯖に入れてないことが発覚し、何も活躍できずに卒業するのを免れました。このツイートをした@tunamayo1412 さん、それをリツイートした@hirumeshikuuya さん、対応してくださった@regun46 さんと部長さん、本当に感謝しかないです。 https://t.co/tCnp48oTJ2
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) October 22, 2021
【謎情報】僕、5月に入部届を出したあと、TeResのDiscord本鯖には入り忘れてたくせに、Slackの方はなぜかちゃんと入ってた
— まさドゥ@今期の木金に弱い人 (@MasaDo_MMTNU) October 22, 2021
ちなみにこの騒動の話、先輩方に話すとウケます。
こんなことがあって、TeResDTM班としての活動への初参加は、2021年度の1月に発表された、四大学合同コンピ*6となるのでした。そのときの曲が『Moratorium』です。
それまでは「作りながら考える」というスタイルがほとんどでしたが、
ここからは「考えてから作る」ことがスタンダードになりました。
このコンピでは他大学の方々から自分の曲に対してコメントを頂くことができるためかなり緊張しましたが、いざ提出してみると、まさに意識していた展開が賞賛の嵐で。これを受けて調子に乗った僕は、「考えてから作る」スタイルで、かつ展開を意識した曲作りに移行していくのでした。思い返せば、この曲が僕のDTMのターニングポイントになった曲だと思います。
そしてこの曲を聴いて先輩から「UECDTMに入らないか」とお誘いを受け、2022年1月30日、独語第二の期末テストの前日に、基礎科学実験Bのレポート提出に遅れながら、UECDTMに入会しました。
そして2022春M3に満を持して作ったのが『そらのたびロード2』。
M3客(2...?)
これは2017年の『そらのたびロード』の続編となる曲なのですが、
SoundCloudに予告なく無言で上げただけの
初代そらのたびロードの存在を、
いったい誰が知っているというのか。
また、ここからは
「冒険」というアルバムを出す妄想をしながら
非現実・非日常を描く曲を作ろうと
していきました。というのも、せっかく音楽をやっているのだから、音楽でしか味わえない世界観を作り出せないだろうか、と思ったのです。
この『そらのたびロード2』はメロディも展開も自信のある一曲となったのですが、まだ僕に大きく足りていないものがありました。
それはエフェクトです。
エフェクトそのものも全く持っていなければ、知識もありませんでした。また、Studio One Prime 5はStudio Oneの無料版であるため、プラグインを導入することが出来ない仕様です。そんな僕を見かねてか、TeResDTM班での集まりに参加していた先輩方は、僕にStudio One 5 Artistへのアップグレードを勧めました。DAWのアップグレードだけでなく、
「MasaDo君にはぜひ有料音源を買ってほしい」
とか
「所詮無料音源は有料音源には勝てない」
とかも言われました。僕はそれまでDTMに課金したことが一切なかったため、ひそかに「無料でどこまで頑張れるか」にチャレンジしていた節があり、そのアップグレードも渋りました。その話をある先輩にすると、その先輩は...
「結局ね、聴く人は完成品しか見てくれないのよ。たとえその過程で0円で作ったとしても、聴く人はその過程を見ることは出来ないのであって。」
と言いました。正直、この言葉に僕はかなりショックを受けました。今まで僕は何をやってきたんだ、と。この言葉がStudio One 5 Artist購入の直接の原因になったわけではないですが、ちょっと課金に心が傾きました。そして、Artist版でしか使えない「Pro EQ」という、めっちゃ使いやすいイコライザー*7のプラグインの存在を知り、2022年3月、購入を決意しました。
先輩の圧に負けて正解だった~Studio One 5 Artist時代(2022-)~
この時期に作った曲は、
- 『魔女っ娘の甘い森』
- 『荒廃都市トラディション』(未公開)
- 『Ice Race』
- 『20才の少年』
- 『The Exit Exists』
- 『?????』(次回の曲)
の6曲(2022年12月9日現在)。この時期から、もう耳コピはほぼしなくなっていました。というか、2022年の僕、作った曲数跳ね上がりすぎてビックリしました。
『魔女っ娘の甘い森』は、『そらのたびロード2』と同じ2022春M3のための曲でしたが、時系列的には、そらのたびロード2完成→Artist版購入→魔女っ娘の甘い森完成、という順番なので、こっちに分類されます。
Pro EQが便利すぎて飛びました。
この曲ではArtist版を購入したときに付いてきた「Impact」というパーカッション中心の音源も使用しましたが、それよりPro EQの便利さが目立ちすぎて、
「Pro EQだけのためにでもArtist版を買う価値がある」
とすら感じました。
『荒廃都市トラディション』は、『偏光レンズ』以来の歌モノで、スチームパンクに溺れた荒廃都市の住人の歌という設定でした。
このページからしかリンクしていない未公開楽曲その6。
シンセ研のライブに自作曲バンドとして出るための曲として作ったのですが、歌うのが難しすぎてボツ。ミックスもろくにしていないので、当時は公開したくなかったのですが、今聴いてみると、聴く分には割といいので公開すればよかったと若干後悔。このタイミングで公開できてよかったです。でも、この曲は未公開ながら、僕が葛駄楼に歌わせた最初の曲なので、DTMerとしての新しい挑戦はちゃんと出来た曲でした。
続く『Ice Race』も歌モノで、ニコニコ動画の企画『無色透名祭』参加曲でした。
無色透名祭のルールの都合上再生数が増えやすく、自作曲では唯一500回以上の再生回数を誇っています。それでもやっぱり、
無色透名祭の中で見ると再生数は下から数えた方が速いです。
まぁ...
リミッター*8が何なのかも分からないほど、
マスタリングについて無知だったこの頃の曲に、
人を引き付ける力なんぞある訳なかったのです*9。
だからといって、マスタリングの知識さえあれば人を引き付けられる、と言えるほど作曲力があったかどうかも分かりません。
ちなみに、この曲で初めて、かの有名な激つよ無料プラグイン「Vital」を自分の曲に取り入れました。電子音に強いことで有名なVitalですが、この曲では「キーンっていう寒そうな効果音」のために使われています。
『20才の少年』も歌モノで、自分の20才の誕生日プレゼントとして作り始めたのですが、案の定間に合わず。結果ボカコレ2022秋の参加作品にすり替えました。
僕の根性なんてそんなもんです。でも、大人になるのが怖くなったときにこれを聴くとちょっとだけ希望を取り戻せるので、遅れながらも誕プレとしての役割はちゃんと果たしています。よかったよかった。ちなみに自作曲が3曲連続で歌モノとなったのは人生初でした。
『The Exit Exists』は、2022秋M3にTeResから出した曲で、初めて書いたハードコアです。
ハードコア...なのか...?
ユーロビートっぽいという意見もありました。全くもって同意です。
『?????』に関する情報はまだあまり言えませんが、過去一壮大な曲になっているので、お楽しみに。
3. まとめ
こんな風に、平和なりに波乱万丈なDTMライフを送ってきた僕ですが、さらに高い波がこれからやってきそうな予感もしています。未来が楽しみです。年を取ることや大人になることに怯えたときは、『20才の少年』でも聴くか、自分の今後のDTMライフでも妄想して気を晴らしたいと思います。
ここまでの僕の曲をおさらいすると、こんな感じです。
思えば、もう19曲も作ったんですね...
耳コピやここですら未公開の楽曲も含めれば、こんな感じです。
長すぎ。
タイトルが黒塗りされているものが自作曲、それ以外が耳コピです。また、その横に書いてある日付は公開日時ではなく完成日時です。最後の伏せ字になっている部分は、次回のUECDTMのコンピレーションに収録される曲なので、まだ情報を公開できません。
Q. このブログのまとめの項のためだけによくこんな年表作りましたね!
A. いえ、日頃から自己満足のために趣味で書き足しています。これのためではないです。既に作ってたやつを貼っただけです。
自分大好きかてめぇは。
以上で、僕のDTM人生をざっと説明できたことになります。ええ、
自分語り以外の何物でもないですよ。
何度も言いますが、そういう記事です。
それにしても、当初全く手が進まなかったのに、自分語りを始めた瞬間鬼のようにスラスラと書けてしまいました。これだけ自分語りされたら嫌われるだろ、抑制しろ、と書いている途中も思いつつ、結局MMLテキストを含め17,000字を超える記事となってしまいました。初めての記事なのに。
さいごに
好きな曲を目覚ましに使うと、
「目覚ましの音楽に若干の拒否反応を覚える」という現象
により、これまでのように純粋に聴けなくなってしまうという、取り返しのつかないことが起こり得るので、使う際は覚悟を持って使いましょう。でも、たまに例外もあります。僕は自信作『そらのたびロード』を目覚ましに使って、純粋に聴けなくなってしまいましたが、Tashirossさんの『Anabasis』を目覚ましに使っても、純粋に聴けなくなるようなことはありませんでした。個人的にUECDTMの過去曲の中で一番好きな神曲なので、聴けぃ!
明日は表裏さんの『生音音楽のすゝめ』の日ですね!
UECDTMの生音枠最強といっても過言ではない方です。
そんな表裏さんの最新作がこちら。
はい、ヤバすぎ。
こんなプロレベルの人と同じサークルでコミュニケーションを取れていることが大変光栄です。
そんな生音最強の表裏さんのお言葉は一体どんなものなんでしょうか?楽しみです。
*1:MMLのテキストをMIDIファイルにエクスポートしてくれる機能がなでしこにある。なでしこすごい
*2:LINEのタイムラインに載せられる動画は1本につき最大5分
*4:M3とは、音系メディアミックス同人即売会ともいわれ、音楽版コミケといったところ
*6:東京工業大学のTech-nation Records、筑波大学のTsukuba DTM Lab.、東京農工大学の農工大作曲・DTMサークル、そして電気通信大学のTeRes DTM Project、UECDTMの5サークルのメンバーが1つのテーマに沿って曲を作る企画のことで、毎年12月~1月にかけて企画される
*7:周波数帯別の音量を視覚的に確認できるうえ、一部の周波数帯の音量だけを変えられるエフェクトのこと
*8:波形を音割れしないギリギリまで増幅してくれるエフェクトのこと。これ挿しとけば音圧上がるみたいなところある
*9:一般に音量が大きく感じる音ほど人間の印象に残ると言われているらしい